絶対に言ってはいけない禁句集
1.「気の持ちようだよ」「前向きに考えなよ」
なぜNG?
うつ病は「気持ちの問題」ではなく、脳の働きが変化して起こる病気です。ポジティブな思考をしようと思っても、それができない状態なのに、「考え方次第」と言われると、「自分が努力していないからダメなんだ」と自己嫌悪を深めてしまいます。
どう声をかける?
「無理に前向きにならなくてもいいよ」「今はゆっくり休もうね」
2.「甘えじゃないの?」「みんな頑張ってるよ」
なぜNG?
うつ病は怠けや甘えではなく、治療が必要な病気です。「甘え」と言われると、本人は「こんなに苦しいのに、誰にも理解されない」と孤独感を強めてしまいます。
どう声をかける?
「つらいよね。無理しなくていいよ」「あなたの気持ちを大切にしてね」
3.「昔のあなたはもっと頑張ってたのに」
なぜNG?
過去の姿と比較されると、「今の自分はダメなんだ」と自己否定が強くなります。うつ病の人はすでに「できない自分」を責めているため、さらに追い詰めてしまう言葉になります。
どう声をかける?
「今はゆっくりする時期だよ」「焦らなくていいからね」
4.「とにかく外に出たら元気になるよ!」
なぜNG?
うつ病の人は、外に出たくても体が重くて動けなかったり、人と会うことが苦痛だったりします。「外に出れば治る」と言われると、「できない自分が悪い」と感じてしまい、さらに落ち込む原因になります。
どう声をかける?
「もし気が向いたら、一緒に散歩しようか?」「今は無理しなくていいよ」
5.「こんなの誰にでもあることだよ」
なぜNG?
うつ病は、一時的な落ち込みとは違い、脳の機能低下が関係している病気です。「誰にでもあること」と言われると、「自分の苦しさをわかってもらえない」と感じ、さらに孤立してしまいます。
どう声をかける?
「つらい気持ち、ちゃんと受け止めるよ」「いつでも話してね」
6.「うつ病なんて気にしすぎだよ」「そんなの大したことないよ」
なぜNG?
うつ病の人にとって、日常の些細なことも大きな負担になります。「気にしすぎ」と言われると、「こんなことで悩む自分が悪いんだ」と自責の念が強くなります。
どう声をかける?
「つらいと感じるのは自然なことだよ」「あなたの気持ちを大事にしてね」
7.「薬なんか飲まなくても大丈夫だよ」
なぜNG?
うつ病の治療には、薬が必要なケースも多いです。「薬は怖いもの」という偏見を持たれると、治療を途中でやめてしまうこともあり、やめたことによる副作用が出てしまいます。
どう声をかける?
「お医者さんの指示に従って、無理せず進めていこうね」
💡 じゃあ、どんな言葉をかければいいの?
うつ病の人に接するときは、「気持ちを否定しない」「寄り添う」ことが大切です。
🟢 こんな言葉をかけよう
- 「つらいね、無理しなくていいよ」
- 「話したいときはいつでも聞くよ」
- 「あなたは一人じゃないよ」
- 「何もしなくても大丈夫だから、ゆっくり休もうね」
- 「大丈夫じゃなくても、大丈夫だからね」
何よりも、「そばにいるよ」という気持ちを伝えることが大切です。
まとめ:うつ病の人の心を守るために
言ってはいけないNGワード
- 気の持ちようだよ」 → うつ病は気持ちの問題ではない
- 「甘えじゃないの?」 → うつ病は怠けではない
- 「昔はもっと頑張ってたのに」 → 比較すると自己否定が強まる
- 「外に出たら元気になるよ」 → できないことを強制しない
- 「誰にでもあることだよ」 → うつ病のつらさを軽視しない
- 「気にしすぎだよ」 → 相手の苦しみを否定しない
- 「薬なんか飲まなくても大丈夫」 → 治療の妨げになる
うつ病の人にとって、一番つらいのは「理解されないこと」です。
どんな言葉をかければいいか迷ったら、「ただそばにいる」「話を聞く」だけでも十分な支えになります。
あなたの優しさが、大切な人を救う力になるかもしれません。 💙
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