
「静かな森の中を歩いている」
「穏やかな海を眺めている」
「暖かく安心できる部屋で、ゆっくり休んでいる」
実際にはその場所にいなくても、こうした情景を頭の中に思い浮かべていると、少し気持ちが落ち着いた経験はありませんか?
これは、単なる「気の持ちよう」だけではありません。
近年の研究では、安心できる情景をイメージすることで、脳の働きだけでなく、心拍や自律神経、ストレス反応など身体にも変化が起こることが報告されています。
「実際に見ること」と「イメージすること」には、共通する脳の働きがあります
私たちが実際に何かを見たり、体験したりすると、脳のさまざまな部分が活動します。
興味深いことに、その場面を頭の中で具体的にイメージした場合にも、実際に知覚するときと一部共通した脳の仕組みが働くことが、脳画像研究などから分かっています。
つまり、イメージは単なる空想ではなく、脳の中ではひとつの「体験」として処理されているのです。
自然を「想像するだけ」でも、心拍や自律神経に変化が
2024年に発表された研究では、参加者にストレスを感じる課題を行ってもらったあと、
「自然の情景」
と
「都市の情景」
を、それぞれ頭の中でイメージしてもらいました。
その結果、自然をイメージしているときには、都市をイメージしているときと比べて、
- 心拍数が低くなる
- 心拍変動(HRV)が大きくなる
- 「落ち着いた」「回復した」と感じやすくなる
といった違いが確認されました。
実際に森へ行ったわけでも、森の映像を見たわけでもありません。
頭の中で自然を思い浮かべただけでも、身体の反応に違いが現れたのです。
ストレスに関係するホルモンにも変化が
イメージを利用した「ガイド付きイメージ法(Guided Imagery)」については、ストレスとの関係も研究されています。
リラックスできる情景などを音声で誘導しながらイメージすることで、ストレス反応に関係するホルモン「コルチゾール」が低下した研究も報告されています。
もちろん、誰にでも同じ変化が起こるわけではありません。
しかし、頭の中で何をイメージするかによって、心だけではなく、身体のストレス反応にも影響が起こり得ることが科学的に確かめられてきています。
なぜ「音声」を聴きながらイメージするのでしょうか?
不安や考えごとが続いているとき、
「リラックスしてください」
と言われても、自分だけで気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。
そこで役立つのが、音声による誘導です。
たとえば、
「静かな森の中を歩いてみましょう」
「木々の間から、暖かな光が差し込んでいます」
「ゆっくり息を吐いてみましょう」
といった音声に意識を向けながら、ひとつひとつの情景を思い浮かべていきます。
何も考えないように頑張る必要はありません。
音声に耳を傾けながら、安心できる情景をゆっくりイメージしていくことが大切です。
イメージが心と身体に働く流れ
安心できる情景をイメージする
↓
脳がその情景をひとつの体験として処理する
↓
心拍・自律神経・ストレス反応に変化が起こる
↓
身体の緊張がゆるみやすくなる
↓
心と身体が落ち着きやすい状態へ
マイスパでは「まず心と身体を整える」ことを大切にしています
マイスパうつ改善セラピーでは、
- 静かな森
- 穏やかな海
- 川の流れ
- 朝陽や夕陽
- 自分が安心できる場所
などを、音声に導かれながらゆっくりイメージしていく方法を取り入れています。
大切なのは、
「前向きに考えよう」
「元気になろう」
と無理に自分を変えようとすることではありません。
まずは、音声を聴きながら、心と身体が安心できる時間を少しずつ作っていくこと。
そして心と身体が少し落ち着いてきてから、必要に応じて、気持ちの落ち込みにつながっている「考え方のクセ」にも少しずつ向き合っていきます。
マイスパが大切にしている2つのステップ
STEP 1 心と身体を整える
音声セラピーを聴きながら、呼吸やイメージを使って、安心できる状態を少しずつ作っていきます。
↓
STEP 2 考え方のクセを見直していく
心が少し落ち着いてから、つらさにつながっている考え方のクセに気づき、少しずつ見直していきます。
無理に変わろうとしなくても大丈夫です。
まずは心と身体を落ち着かせることから始める。
それが、マイスパが大切にしている回復への第一歩です。
※イメージ療法やガイド付きイメージ法については、脳活動、心拍、自律神経、心拍変動(HRV)、ストレス反応など、さまざまな研究が行われています。
※研究結果には個人差があり、すべての方に同じ変化が起こることや、特定の症状の改善を保証するものではありません。

