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セラピー実例:繰り返すうつ状態からの回復

はじめに

このページでは、マイスパうつ改善セラピーを利用された方の改善事例をご紹介します。
うつからの回復と再発に疲れ切っていたBさん(30代・会社員)は、休職から復帰した後も心の奥底に常に不安を抱えていました。
そんなBさんが、薬に頼らない音声セラピーでついに「再発しない心」を手に入れた回復のプロセスをご紹介していきます。

うつ改善セラピー開始前の状況

開始前に行った、Bさんのうつ重症度診断QIDS(27点満点)の結果は、15点(中等度)

職場の人間関係に過剰に反応してしまい、怒りやいらいらが収まらなくなる。親友との絶交、家族との関係悪化。気づけば睡眠障害と拒食症に近い状態にまで、心身が追い込まれていました。
やむなく1か月間の休職期間に入ることになりました。

そしてBさんはこれまでにも2度、1ヶ月間の休職を経験していました。休職中は実家に身を寄せるものの、家事もできない。一日中寝ているかぼんやりしているだけで、外出もできない状態が続いていたといいます。
心療内科での薬物療法を受けると、症状は改善し仕事にも復帰できる。でも、しばらくすると、またうつ状態になって心が折れてしまう。

「自分は、一生このままなんだろうか」

Bさんは、そんな絶望感を抱えながら、私たちのセラピーに出会いました。

根っこにあった「幼少期の愛情不足」

セラピーのためのカウンセリングを進めていく中で、Bさんの心の奥底に、幼少期の両親からの愛情不足という大きな傷があることがわかってきました。

「自分は嫌われているに違いない」 「どうせ誰も理解してくれない」

そう感じると、自分から心を閉ざしてしまう。
職場の人たちと一生懸命に接しようとするのですが、少しの言葉や態度に過剰に反応してしまい、怒りが止まらなくなる。そのぶつけようのない感情を抱えたまま、心が壊れそうになっていました。

実際のセラピーの流れ

最初のセラピー体験:「イメージが湧かない」という壁

治療開始当初、Bさんには【心を整えるイメージ療法のセラピー】をいくつかお勧めしました。

しかし、心理療法はBさんにとっては初めての体験。
「うまくイメージが湧かない」「効果をはっきり感じられない」という反応でした。イメージ療法には、ある程度の「イメージする力」が必要で、最初は難しく感じる方もいらっしゃいます。

転機となった「もふもふの妖精たち」のストーリーセラピー

そんな中、Bさんの心を大きく動かしたのが、ストーリーセラピーの一つ、【パステルの森のもふもふの妖精たちに癒されるセラピー】でした。

このセラピーは、森の中で様々な妖精たちが順番に現れて、あなたの心に寄り添い、優しく抱きしめてくれる…という物語形式の音声セラピーです。

「感動しました。何度も聴いて、心が落ち着きました」

Bさんからそんなメッセージをいただきました。イメージ療法がうまくできなくても、物語として聴くことで、自然と心が癒されていく。そんな体験だったようです。

スコアは改善したけれど…

1ヶ月後、うつ重症度診断QIDS(27点満点)の結果は、15点から3点(軽度)へと大きく改善しました。
しかし、このときは心療内科での薬物療法も併用していたということでした。

「以前の薬物療法でも、このくらいの改善はありました」とBさん。

つまり、この時点では「音声セラピー単独での効果」がどの程度なのか、はっきりしなかったのです。治療は一旦終了となりました。

11ヶ月後の再発、そして「薬なし」での再チャレンジ

それから11ヶ月後。Bさんから連絡がありました。
「また、うつが戻ってしまいました。今度は薬物療法なしで、そちらの治療を再開したいです」

診断を行うと、うつスコアは14点(中等度)。ほぼ元に戻っていました。

やはり薬を止めると再発してしまう。でも薬に頼り続けることにも不安がある。
「根本から変わりたい」——そういうBさんの強い意志を感じました。

私たちは、今度は薬物療法なしで、音声セラピーとメールカウンセリングを組み合わせた本格的な治療プランを組みました。

メールカウンセリングで「受け止めてもらう」ことで得た気付き

再開後、Bさんがまず訴えたのは「職場の人間関係に疲れ切っている」ということでした。

そこで、メールによる来談者中心療法のカウンセリングを開始しました。

来談者中心療法とは、クライアントの言葉を一切否定せず、共感を持って受け止めるカウンセリング手法です。Bさんの感情、考え、悩みをそのまま受け止め、ネガティブな認知への理解と対処法をご自身で見つけていけるようサポートしました。

「職場の人に、こんなことを言われて、本当に腹が立って…」
「なんで自分ばかり、こんな目に遭うんでしょうか…」

Bさんからのメールには、怒りや悲しみ、やるせなさが溢れていました。

私たちは、その感情を否定せず、「そうだったんですね」「それは辛かったですね」と受け止め続けました。そして、少しずつ、「相手に過剰に期待しすぎていないか」「自分の心を守るために、どんな考え方ができるか」を、一緒に探っていきました。

そうしてカウンセリングを重ねる中で、Bさん自身が気づいていったこと。それは、

「相手に期待しすぎていた」

ということでした。

「自分がこれだけ頑張っているのだから、相手もわかってくれるはず」
「これだけ尽くしているのだから、感謝されるはず」
そう期待するから、相手の反応が期待と違うと、深く傷ついてしまう。怒りが止まらなくなってしまう。

「相手に期待しすぎない。相手は相手、自分は自分」
そんな考え方を、少しずつ実感として身につけていくことで、Bさんの心は楽になっていきました。

うつの原因となるマインドセットの改善

さらに診断を進めると、Bさんはうつの原因となるマインドセットを持ってしまっていることがわかりました。

うつの方の多くは、以下のような「ネガティブな思考のクセ(マインドセット)」を持ってしまっています。

  1. 完璧主義 — 完璧でないと価値がないと思い込む
  2. べき思考 — 「〜すべき」「〜ねばならない」で自分を縛る
  3. 白黒思考 — 0か100かでしか考えられない
  4. 自己否定 — 何でも自分が悪いと思い込む
  5. 他者評価依存 — 他人の評価で自分の価値が決まると思う
  6. 先読み不安 — まだ起きていないことを悪い方に考える
  7. 一般化 — 一度の失敗を「いつも」「全て」と拡大解釈する

Bさんは、この中でも完璧主義、べき思考、自己否定、他者評価依存、先読み不安を強く持っていました。

認知行動療法セラピーでマインドセットを書き換える

そこで、2ヶ月にわたり、マインドセットを弱め、新しいポジティブなマインドセットに変えていくドラマセラピーを順番に処方していきました。

このセラピーは、アニメなどに出演しているプロの声優による音響ドラマ仕立てで、物語を楽しみながら聴くうちに、自然とポジティブな考え方を学べるように設計されています。

「ドラマセラピーが特にお気に入りでした。楽しみながら聴けてポジティブな気持ちになることができました」

Bさんは後日、そう話してくれました。

新しいポジティブなマインドセットを知る→行動に移してみる→その繰り返し。
この繰り返しによって、ストレスを受け流すことのできるしなやかな心が育っていきました。

2ヶ月で「正常範囲」へ。薬なしでの完全回復

そして、驚くべき変化が起こりました。

【再発後のうつスコアの変化】

  • うつ再発時:14点(中等度)
  • 1ヶ月後:8点(軽度)
  • 2ヶ月後:2点(正常範囲)

薬物療法なしで、たった2ヶ月で正常範囲まで回復。治療終了となりました。

再発を繰り返す方こそ、根本からのアプローチを

以前は、薬で一時的に良くなっても、また再発していたBさん。
でも今回は違いました。
心の根っこにあった「幼少期の愛情不足」という傷を、カウンセリングで受け止めてもらう体験を通して癒し、「5つのネガティブなマインドセット」をドラマセラピーで書き換えたことで、ストレスを受け流せる、しなやかな心が育ったのです。

「もう、以前のように繰り返すことはないと思います。自分の心の守り方がわかりました」

Bさんからそんな言葉をいただいたとき、私たちも本当に嬉しかったです。

Bさんの事例が教えてくれること。それは、

「薬で一時的に良くなっても、また戻ってしまう」という方は、
 心の根っこにある「ネガティブなマインドセット」を変える必要がある

ということです。

薬は症状を和らげてくれますが、考え方のクセ(マインドセット)まで変えることはできません。だからこそ再発を繰り返してしまう。

でも、認知行動療法やイメージ療法、カウンセリングを組み合わせたマイスパうつ改善セラピーなら、心の根っこから変わることができます

あなたも「再発しない心」を手に入れませんか?

「マイスパうつ改善セラピー」は、スマホで聴くだけで、うつの原因となるマインドセットを書き換えてしなやかな心を育てる音声セラピーです。

  • 薬に頼らず改善したい方
  • 何度も再発を繰り返している方
  • 職場の人間関係に疲れ切っている方
  • 根本から変わりたい方

そんなあなたのために、私たちは全力でサポートいたします。

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